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売上はあったのに美容室を潰した話|経理や経営知識を軽んじた末路

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目次

まず結論

美容師(従業員や技術者)として必要な力と、経営者としての必要な力はまったく違う。

経営の知識は必須。

少なくとも最低限は。

そして経理はお金の流れを見るための土台。

美容室を開業した当時、私は「売上を上げさえすれば経営は何とかなる」と思っていた勘違いも甚だしい残念な経営初心者で。

いくら売上があろうが余りにも足りてなさ過ぎた経営知識と、後回しの経理のおかげでお金の流れを把握してなかったから3年ももたず美容室を潰してしまう。

経理や経営知識がなさすぎるとこうなるという実例を書いていくのでマネしないように。


売上を上げればいい!美容師としての自信はあった

美容師になって経験も重ねて、お客様も増えて売上も上げられるようになってくると、独立のことが頭をチラつくようになってくる。

もともとの夢でもあったから。

また、その頃ちょうど同期が独立したこともその想いを加速させていく。

技術にも自信が出てくると、紹介での新規集客もコンスタントに来てくれるようになってきた。

ケミカルの知識も普通のスタイリストに比べてマニアックな領域までいっていたのではないか?笑

成長して自信がついてきたこともあり、お店の方針や各店舗の店長たちの考え方の違いが気になってくる。

そんな時、もっと自由に、自分の思うままにやってみたくなっていく。

なかなか新規の来ない店舗に配属されていたこともあり、1から紹介で集客してきた自信があるからか今のお店のためじゃなく、自分のお店のために声をかけたり紹介を増やすための行動をするのなら更にモチベーションがあがる!

もっといい結果も出せる!

これだけお客様もきてくれてるんだ、売上をあげればやっていけるはずだ。

心の中で叫んでたね。独立してやる!って。

お店の看板背負って声をかけてたのを忘れて自分の力だと勘違いしてね。

紹介でどんどん増えていったから調子にのってたんだよね。

気づいて当時の私!

実際は売上さえ上げれば経営も大丈夫なんだよ。色んな事が何とかできる。

だけど、私の場合は元々が大きな美容室で、意見は違くともその実力や売上で私にお客様がつくまでの時間的猶予を何ヶ月にもわたって作りだしてくれてた店長や先輩たちがいてこそだったのに。

小さな名前も売れてない美容室に変わったら話は全く変わることに気付かなくて。

そしてそれを補ってくれるはずの経営知識をおろそかにしていた結果が、当たり前のように悪い方へと出てしまう。


経営については知った気になっていたのが大問題

知らないことがあるだけで一気に窮地に立たされる。

特に税金の後払いで私は嫌というほど思い知ることになったから。

売上さえ上げれば大丈夫と思っていた私でも、一応経営の勉強はしていたんだよ。

本を買って、ひと通り学んでいたつもり。

大事なのは多々あるけど、例えば損益分岐点など言葉もどんなものかも正確に理解していたつもり。

でも、実際に経営してみると知ったつもりになってただけで、それを達成するための固定費の割合やかけ方、集客方法が自分のお店に合った方針とかやり方から完全にズレているから結果が明らかに悪い。

忙しさにかまけて経理も後回しにしてたのも大問題。

そして見なければいけない数字もちゃんと見れてないから完全なドンブリ勘定。

なまじ売上が上がるもんだから結果が悪いということにちゃんと気づけていない。

思ったよりお金が残っていなかったのに。


経営分野の数字を見る習慣がなかった

数字は見てたけど、みてた数字が美容師というプレイヤー目線で、経営者が見るべき数字を全然見れていなかった。

指名売上や総売上、紹介数に紹介比率、リピート率が主に見ていた数字。

見なければいけない月の経費で大きなものが

  • 家賃
  • 人件費
  • 材料費
  • 光熱費
  • 借入返済
  • 税金

それ以外にも細々したものがあるけど、経理が後回しだから見ようにもその月の正確な数字を把握できない。

売上は上がっても、固定費の割合や利益率が悪く残りにくい状態だったにも関わらず、感覚でしかわかっていない状態だからそりゃうまくいくわけがないよね。

その中でも特に税金!!

売上に対して、税金まで含めた資金を残さないといけないのに後払いの税金分を考えていなかったもんだから資金をプールできなくて資金ショートの原因になっていくんだ。

今現在経理の仕事をしているからよくわかる。

数字を見ることは、今の現状の問題を即座に理解するための強力なツールであるとともに、未来に向けての判断材料にもなる。

事業の未来を守るためには、経理を後回しにするなんてよほど売上がない限り無謀としか言いようがなかった。


問題に気づいた時には選択肢が少なくなっていた

正確に残るお金を見れていないから、2回目の税金の支払いから資金ショートしだすことになった私には選べる選択肢が少なくなっていた。

資金の底が見え隠れしているから余裕がなくなり明らかに焦りが出てくる。

繰り返し頭の中をめぐる資金のやり繰りには相当に頭を悩ませストレスを抱える日々。

だんだん眠れなくなり、思考も単純化。

使える資金もないから時間をかけてじっくりなんて手段もこけたら終わりだから怖くて選べない。

結果、安易で安く効果の薄い選択肢を選び、更に状況を悪くしていく。

切羽詰まってくるとどこからか資金の調達を考えるようになり、結果として私は事業を延命させるためだけの借金という名の追加融資に手を出していってしまうんだ。

この追加融資の話はお金を借りれば何とかなると思ってた|美容室経営で追加融資を受けた私の失敗で詳しく書いてるので参考にしてほしい。

ただそれは本当に根本の原因を改善することなく、ただ自分の首を更に絞める結果になっているんだが。

そして最終的に私は美容室を潰すことになるわけだ。

ここでも経営の知識の足りなさから、判断の遅さを招き、さらに冷静な判断が出来ないから有効な手段を選べていないのが良くわかるだろう?

経営の知識の重要性を改めて痛感した出来事だった。


経営を学ぶことと経理を軽んじないことがお店を守ることに繋がる

経営を学ぶことで、見えてくるものが変わってくる。

問題に対する対処のスピードも段違いに変わるが、そもそもの問題を見つけられるかどうかも変わってくるから大きな問題になりにくいんだよ。かけるべきお金の場所しかり、その金額しかり。

そのためには数字が重要

難しさと厄介さ、めんどくささが経理を後回しにしがちだけど、経理を後回しにするのはある意味自殺行為だと私は言いたい。

実体験でね。

めんどくさいからこそ効率化を図れるものは図った方がいい。

今経理の仕事をしているからこそよく分かることなんだけど、POSレジから経理ソフトにデータを飛ばせて仕訳までしてくれるし、銀行口座やクレジットカードも同じように連携することができる。

最初は手間かもしれないが、連携すれば仕訳が自動で入力されるから経理にかける時間の大幅短縮で思ってる以上に楽になる。

やることの多い自営業の個人事業主にとってはその分の時間を他に回せることが何よりも大きい。

他にも

  • 自分のお店に合わせた運転資金の有用な使い道
  • 損益分岐点の把握と経費削減
  • 集客方法とその分析
  • 毎月利益を含む数字を見る仕組み化

などなど学ぶべきことはたくさんあるし、そのほとんどが数字で管理する方がどこが悪いかが分かりやすいから連携していることの意義はとてつもない価値を生む。

それと私と同じで確定申告前に地獄をみないように早い段階で導入することを絶対おすすめしておく!

わかりやすくなった数字やその結果をもとに実際に行動に移して活かしていけばいくほどお店はより良い方へと向かい、結果として私のように潰すようなことからお店やお客様を守ることが出来るんだ。


まとめ

私が美容室を潰した大きな原因は一つではないけれど、その根本にあったのは、経営者として必要な知識が不足していたことがとにかく大きかった。

経理も後回しにしたことで見るべき数字も把握できないまま資金ショートへとつながっていく。

いくら技術に自信があって売上を上げられてたとしても、それだけでお店を続けていくことは難しいというより無理がある。

お店をより良い状態に保つためにも、良いサービスを届け続けるためにも、経理で数字をしっかり管理しながら経営知識は必要不可欠で学び続けることを強くおすすめする。

見えていなかった選択肢が広がっていくはずだ。

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